2010年03月14日

「きれいな欧文書体とデザイン」 ちょっとだけメイキング-11

あっという間に1週間たってしまいました。
しかも前回、中途半端な感じで終わっていたのに、
すみません。

ちょっと読みづらいかと思いますが、
そのまま続きです。



100.jpg


ページ左下には、各書体のファミリーの種類を記載しているのですが、
ひとつだけ、黒い文字にしてあります。
これは、「数あるファミリーの中で、この太さの文字を選んでいます。」
という印です。
この選んだ文字を、次のページの「書体見本」や「組見本」
「ロゴアレンジ」「アートワーク」へと使用しています。



実はファミリーの中で、どの太さをチョイスするかということも、
頭を悩ませました。
制作当初は、本としての見た目の変化を考え、細い書体や太い書体など、
それぞれの書体ごとに、選ぶ太さを変えようと考えていました。

しかし、それだと見た目の面白さは出ても、
「なぜ、この書体で、その太さを選択しているのか?」という根本的なところが、
満たせていませんでした。



そこで目をつけたのが、
それぞれの書体が開発された時に「基本となった太さ」でした。
通常、セリフ書体であれば「Roman」。
サンセリフ書体であれば「Regular」。
といったものにあたります。

しかし、中には「Futura」のように、
開発時に、細めの「Light」、標準的な「Medium」、太めの「Bold」の
3つのファミリーが同時に進行されたものもあります。

こういうふうに、数ファミリーが同時進行したケースもあり、
いろいろ悩みました。

そして、最終的には、
「その書体の開発時に、最も中心的な位置にあったもの」を選択することに決めました。

そのため、「Futura」では「Medium」をピックアップ。


他にも、「Gill Sans」なら「Regular」。

108.jpg


「Times New Roman」も「Regular」。 という選択になっています。

116.jpg



ここで本をお持ちの方なら、「あれっ?」と思われる書体がひとつあります。
それは「Helvetica」。

多くの書体は「Regular」を中心として、開発されていくわけですが、
「Helvetica」は違いました。
この書体は、まず「Bold」から開発され、
それを元に「Regular」の制作へと移ります。

という訳で、「Helvetica」は「Bold」を選択しています。

それと、「Helvetica」は「Bold」が有名で良く使われますが、
細身の「Ultra Light」は、同じ「Helvetica」でも、印象が大きく異なります。
このひとつの書体の中にある、ファミリー」というものの多彩さや、面白さを
お伝えできたらと思い、この書体は「Ultra Light Italic」も掲載させて頂きました。

「ファミリー」というものの面白さを感じて頂けたら、うれしいです。

posted by Happy and Happy at 01:10| メイキング「きれいな欧文書体とデザイン」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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