2010年04月15日

「きれいな欧文書体とデザイン」 ちょっとだけメイキング-14

今回は「日本語書体はどうしよう?」です。

本をつくるにあたって、日本語の書体に何を使うかということも、
けっこう悩みました。

クラシカルな欧文書体をまとめている本なので、
やはりどことなくクラシカル感は欲しい。
だけど、あまり重い印象になってしまうのも避けたい。

ということで、3つの書体をセレクト。
●游明朝体 + 五号かな
●A1明朝
●本明朝Book新がな

まずは「游明朝体 + 五号かな」。
ご存知の方も多い、字游工房さんの書体です。
「游明朝体」に、築地系と呼ばれるやわらかな「五号かな」を
組み合わせる案。

そして、モリサワの「A1明朝」。
僕が広告会社に勤めはじめた頃は、写植からMacへ移行するちょうど中間点でした。
当時、写植で明朝体といえば、漢字を「石井中明朝体MM-OKL」、
かなに「A1明朝」を使い、さらにそれを「紙焼き」という機械を使って、
「エッジをやわらかく太らせて使う」というのが主流でした。
そんな思い出もあり、この書体をセレクト。

最後に、リョービの「本明朝Book新がな」。
ここ数年、気にいって使っています。
書体名に「Book」と付いている通り、
書籍本文のために開発された「本明朝」の現代版ともいうべき書体です。
かなが、4種類付属されているのが特徴で、
まずは通常の「かな」、少し小ぶりの「小がな」、
築地系のやわらかな「新がな」、それを小ぶりにした「新小がな」。
その中から、「新がな」をチョイス。


それぞれ、一長一短で、非常に悩みました。
「游明朝体 + 五号かな」は、すっきりとした現代的な印象で美しい。
「A1明朝」は、書体としての味がある。
「本明朝Book新がな」は、クラシカルな感じと現代的な雰囲気を併せ持つ。


いろいろ考えた結果、今回の本の内容を一番的確に表現してくれ、
なおかつデザイン的に、文章がスッーとラインのように見え、
文字も余白も共に映える書体は「本明朝Book新がな」だという結論に達し、
この書体をセレクトしました。

しかし、ここからまだ悩みは続きます、、、

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posted by Happy and Happy at 09:39| メイキング「きれいな欧文書体とデザイン」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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