2010年04月24日

「きれいな欧文書体とデザイン」 ちょっとだけメイキング-16

今日は少し印刷の話を。
題して「全ページ、カラーでお願いします」です。

文字の本って、どうしても「地味」になってしまうんです、、、
もともと「派手な世界ではない」というのがあるのですが、
文字に関する書籍というのは、
1色印刷や2色印刷になっている場合が多く、
より地味に見えてしまうということを、いつも残念に思っていました。

まぁ、文字自体、黒いものなので「必要最低限の色数で。」と
いう考え方もわかりますし、コストの問題も大きく出てしまうため、
実際の本づくりの現場では、そうならざるをえない現状も
とても良くわかります。


しかし、僕の場合は、やはり多彩な美しい色で刷られている、
カラーの印刷が好きなんです。


これは個人的な考えなのですが、
4色使える状況で、多くの色を使う必要がないから、
1色もしくは2色しか使わなかったという場合は、
デザインとして「最高の状態」にあると思うのですが、
はじめから、1〜2色しか使えないという場合は
「最高の状態」とは言えない場合が出てしまうと感じています。

また、文字というものは、
突き詰めていくと「黒1色」が、究極の色だと思います。
ですが、そこにあえて様々な色を加えることで、
また違った魅力や、新たな可能性を発見できるように思うのです。

そんなわけで、この本の企画が進行する際に、
まず「全ページ、カラーで印刷したいなぁ」という希望がありました。


でも、それにはまず乗り越えなくてはいけない壁があります。
そう、編集者さんです。

以前、この本の担当編集者Yさんとご一緒した仕事で、
本の全ページに、メタリックカラーを印刷して(しかも数種類・・・)、
さらに特色も数種類刷りたいなどと、無謀な要望の数々をお願いしたことがあるため、
今回は「もうあまり無理できないなぁ、大人な感じでやんわり話してみようかな」と
いろいろ考えていました。

最終的には、4色印刷にしたいという熱い思いを語って、
なんとか全ページカラーにしてもらおう!と直球勝負で打ち合わせに挑みました。


で、編集者Yさんに「全部、カラーで行きたいんですよね〜」と、まずは軽くジャブを。


すると・・・


「あっ、いいですよー」とOKがっ。

あれっ、いいんですか? 
全ページ、カラーで???
熱い思いとかオレ語らなくても大丈夫? 
あれっ???


ということで、気持ちよくOKを頂きました。
Yさんとしても、この本には、
オールカラーがいいと思っていてくださったようで、
良かったぁ〜〜〜。


その後コストのことなど、いろいろ奮闘してくださり、
文字の本にしてはめずらしく、
全ページオールカラーの書籍へと突き進んでいくのでした。

posted by Happy and Happy at 00:00| メイキング「きれいな欧文書体とデザイン」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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