2012年09月08日

たのしい「文字の形」(前編)

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僕は「文字の形」が好きです。
特に見出し書体と呼ばれる、デザイン性の強い、個性的な形が好きです。

こういう文字の形には、
「発想力」「デザイン力」「センス」などが凝縮されているので、
見ていると、たのしくて夢中になってしまいます。

デザイナーになる前は、
「文字の形なんて、明朝とゴシックの違いくらいで、ほとんどみんな同じでしょ」
と思っていました。

しかし、デザイナーになってみると、いろいろな文字を目にするようになります。
特に興味深かったのが、会社に置かれていた
『モンセン・スタンダード欧文書体清刷集』や、
当時コンピュータフォントとして登場したばかりだった「エミグレ」の書体でした。

「うわー、こんな文字の形もあるのか!」と、驚きと同時に、
文字の可能性をとても強く感じました。
そしてじっくりと文字を見ていくと、
本当にいろいろな文字の形があるんです。


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たとえば、「A」という文字でいえば、30以上もの形のバリエーションが存在します。
ディスプレイ書体も加えたら、100近いのではないでしょうか。
(もっと詳細に違いを分けると、もちろん何千にもなります)
単純に見える「A」の文字には、それほどまでに、
多くのデザインのバリエーションが存在しています。

仕事をしていく中で、やがて、これらの「文字の形」を知ることが、
ロゴづくりには欠かせない、ひとつのテクニックだとわかりました。

個性的な書体には、デザイン的なクセづけや、アクセントが施されています。
そして、クセのつけ方や、クセをつける位置などは本当に多種多様です。
「こんな発想もあるのか!」と、いつもハッとさせらます。
ですから、これら一つひとつの文字には、
ロゴタイプをつくる際のアイデアのヒントが、ギュッと凝縮されているのです。
まさに宝の山です。

これまで、書体の見本帳は世の中にいくつもありましたが、
「ロゴづくりのための『文字の形』の見本帳」というものはありませんでしたので、
そういうものがあったら、とても便利なのにな〜と、ずっと感じてきました。
そのため、今回の本では、
「A〜Zの文字の形」を大文字・小文字、それぞれ25種類ずつ掲載しています。

読むというより「見る」ページですので、
理論などを知りたい方にとっては、少し戸惑うかもしれませんが、
このページこそ、ロゴづくりのアイデアの宝庫といえるもので、
この本の大きな「核」となっています。

次回は、このページをどのように使っていくと良いのかの
実践的な説明をしてみたいと思っています。



posted by Happy and Happy at 19:41| たのしいロゴづくり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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